鶴瓶師匠の「チマタの噺」
毎週見ている、鶴瓶師匠の「チマタの噺」。
今回は古田新太さんがゲストで、ふたりの呑兵衛会話がまた面白い。
そして何といっても、やっぱり出てくる関ジャニ∞の話題。
新太さんは関ジャムMCだし、鶴瓶師匠も関ジャニ∞とは親交が深くて、メンバーとは個人個人と飲みに行くほどらしい。
そんな二人の口から語られる彼らの話。
内情を知っている二人からすると、「ジャニーズから放ったらかしにされてたアイドル」というのは最早共通認識であるようだ。
他のジャニーズとはやっぱり何処か違う、というのは私も感じる部分なので、二人がそれを口にしていると何だか嬉しい。
それは別に優れているとか劣っているとかそういうことではなく、ただ、「違う」。
放ったらかされて辛酸を舐めて挫折して、そうして這い上がってきた人は、何処かが違う。
そういう意味では、生田斗真もまた嵐から外されるという挫折を経て驚くほど魅力的に化けた俳優だ。
生田斗真もまた、「ジャニーズという感じがしない」とTVや雑誌で監督や共演者から言われているのを散見する。
彼の演技には、独特の「陰」がある。深く、艶めいて、重たく、濃厚な陰。それが彼の表現力を強めているように思う。
それはつまり、こういうことなのだと思う。
「「負けたことがある」というのがいつか 大きな財産になる」
自分を守ってくれる壁のない場所で、力を尽くして勝負して、負けたことがある。
それはみじめで、つらくて、きつい。
けれど、表現者として不可欠なものがそこにはあるんだろう。
欲しくて堪らないものが与えられずに、他人を妬んだり、自分の力不足にのたうち回ったりしたことがあるかどうか。
それでも弛まずやり続けている人だけが手に入れられるものがあるのだと思う。